【管理者不要】DAppsとは？特徴や始め方を解説

こんな悩みを解決できる記事となっています。

DApps（ダップス）はブロックチェーン技術を使った、管理者が不要な新しいタイプのアプリケーションとして、注目を集めています。

この記事では、初心者でも分かりやすく、DAppsの基礎からメリット・デメリット、さらには将来性までを解説します。従来のアプリとはどう違うのか、そしてどうやってDAppsを始めるのか…この記事を読めば、DAppsの魅力がきっと理解できるはずです。

DAppsとは

DAppsは「Decentralized Applications（分散型アプリケーション）」の略で、従来のアプリとは違い、中央のサーバーに依存せずに動作するアプリケーションのことを指します。

具体的には、ブロックチェーンという技術を使って、インターネット上で管理者なしで動作するアプリのことです。

ブロックチェーンとは、データを分散して管理する技術で、特定のサーバーや会社がデータを管理するのではなく、世界中のコンピュータで分散して保存されます。この技術を使うことで、DAppsはより安全で透明性のある運営が可能になります。

従来のアプリとの違い

従来のアプリは、中央集権型と呼ばれる仕組みで動いています。

例えば、SNSやオンラインゲーム、ショッピングアプリなどは、特定の会社がサーバーを管理し、ユーザーのデータや操作をすべてその会社がコントロールしています。

この仕組みでは、会社がユーザーのデータを監視したり、サーバーのトラブルが発生すればサービスが停止することがあります。

一方、DAppsは分散型の仕組みを採用しているため、中央の管理者が存在しません。

代わりに、ブロックチェーンという技術を使ってユーザー間で直接データのやり取りが行われます。これにより、サービスが停止するリスクや管理者の干渉が少なくなります。

DAppsの特徴

DAppsには以下の特徴があります。

ブロックチェーン・スマートコントラクトを使用

DAppsはブロックチェーンという技術を基盤にして動作しています。

ブロックチェーンはデータを連鎖的に保存する技術で、一度保存されたデータは改ざんが難しいという特徴があります。

これに加え、DAppsでは「スマートコントラクト」という自動的に契約を実行する仕組みを利用しています。

スマートコントラクトは、プログラムによってあらかじめ決められた条件が満たされたときに自動的に契約が実行されるため、信頼性が高く、公平な取引が可能になります。

管理者が不要

従来のアプリは運営会社や管理者が存在し、ユーザーのデータを管理しますが、DAppsでは管理者が存在しません。

すべてのデータや取引はブロックチェーン上に保存され、ユーザー同士で直接やり取りされます。これにより、管理者による操作や不正行為のリスクが減り、より信頼性の高いシステムが構築されます。

オープンソース

DAppsは多くの場合、オープンソースとして公開されています。

オープンソースとは、アプリのプログラムコードが誰でも確認できる状態にあることを指します。

これにより、コードが不正に操作されたり、ユーザーに不利な変更が行われないことが保証されます。

また、誰でも自由にアプリを改善したり、新しい機能を追加することができるため、コミュニティ全体でアプリの成長を支えることが可能です。

DAppsのメリット

DAppsには以下のメリットがあります。

個人情報が守られる

DAppsの大きな特徴の一つは、個人情報の保護です。

従来のアプリでは、ユーザーの個人情報が運営会社に保存され、時には不正アクセスやデータ流出のリスクがあります。

しかし、DAppsでは、個人情報はブロックチェーン上に分散して保存されるため、特定の管理者が情報を集中的に持つことがありません。このため、プライバシーの保護が強化されるのです。

システムが止まることがない

DAppsは分散型で運営されているため、特定のサーバーに依存しません。

従来のアプリでは、サーバーがダウンするとサービスが利用できなくなりますが、DAppsは世界中のコンピュータで同時に稼働しているため、システムが停止するリスクが極めて低くなっています。

不正や改ざんが起きにくい

DAppsはブロックチェーン技術を活用しているため、一度登録されたデータを改ざんすることはほぼ不可能です。

ブロックチェーン上の取引はすべて公開されており、誰でも確認できるため、不正行為が行われにくい環境が整っています。

また、スマートコントラクトによって取引が自動的に実行されるため、不正な介入ができない仕組みも備わっています。

DAppsのデメリット

DAppsには以下のデメリットがあります。

利用には仮想通貨が必要

DAppsを利用するためには、仮想通貨（暗号資産）が必要です。

仮想通貨はデジタル通貨で、通常は「ウォレット」と呼ばれる専用のアプリに保管されます。

仮想通貨の購入方法や管理方法を理解する必要があるため、初心者にとっては少しハードルが高いかもしれません。

全て自己責任

DAppsは管理者がいないため、トラブルが発生した場合でも自己責任で解決する必要があります。

例えば、誤って送金した場合や不正なDAppを使用した場合、返金やサポートを受けることはできません。

このため、事前に十分なリサーチを行い、安全なDAppを選ぶことが重要です。

ガス代（手数料）がかかる

DAppsを利用する際には、取引の度に「ガス代」と呼ばれる手数料が発生します。

この手数料は、ブロックチェーンのネットワークを維持するためのコストであり、取引の量や速度によって変動します。

手数料が高くなることもあるため、頻繁にDAppsを利用する場合はコストを考慮する必要があります。

代表的なDApps

以下に代表的なDFAppsを紹介します。

DeFi

DeFi（ディーファイ）は、「Decentralized Finance」の略で、分散型金融と呼ばれています。

金融システムにブロックチェーン技術を使うことで、銀行などの仲介者が不要になり、ユーザー同士が自由に仮想通貨のやり取りをしたり、仮想通貨を預けて高い利息を得ることができます。

DeFiでは中央管理者がいないため手数料も安く、メタマスクなどのウォレットを接続するだけで、どこでも手軽に利用でき、オンラインで完結するのが特徴です。

一般的には、DEX（分散型取引所）と呼ばれる取引所を利用します。

代表的なDEXには、Uniswap（ユニスワップ）やPancakeSwap（パンケーキスワップ）などがあります。

NFTマーケットプレイス

NFTマーケットプレイスはNFTを売買できるプラットフォームで、デジタルアート・音楽・ゲームなど様々なジャンルのNFTが取引されており、メタマスクなどのウォレットを接続するだけで利用できます。

NFTマーケットプレイスを利用する際は、世界最大級のNFTマーケットプレイスであるOpenSeaから始めるとよいでしょう。

NFTゲーム（ブロックチェーンゲーム）

NFTゲーム（ブロックチェーンゲーム）は、ブロックチェーン技術を使用して作られたゲームです。

ゲーム内で入手したアイテムや育てたキャラクターを売買することができるのが特徴で、従来のゲームと違い遊びながら稼ぐ事ができるゲームです。

従来のゲームでは禁止されているRMT（リアルマネートレード）が認められているため、アカウント停止などのリスクを負うことなくキャラクターやアイテムを売買することができます。

DAppsの始め方

DAppsは以下の手順で始めることができます。

①仮想通貨取引所の口座開設

まずは仮想通貨取引所の口座開設をします。

DAppsを利用するために必要な、仮想通貨を購入するために必要になります。

口座開設する際は、初心者でも使いやすく500円から仮想通貨を購入できるコインチェックがおすすめです。

②仮想通貨の購入

口座開設が終わったら、DAppsを利用する際に必要な仮想通貨を購入しましょう。

コインチェックでは以下の手順で仮想通貨の購入ができます。（事前に日本円の入金を忘れないようにしましょう）

①販売所（購入）→②購入する仮想通貨を選択→③購入する数量を入力→④購入

③メタマスクの準備

DAppsはメタマスクなどの仮想通貨専用のウォレットを接続することで利用できます。

まずは仮想通貨ウォレットの中で、一般的に利用されているメタマスクを準備しておくと大丈夫でしょう。

④DAppsにメタマスクを接続

最後に、利用したいDAppsにウォレットを接続することで利用できるようになります。

DAppsの将来性

DAppsはまだ発展途上の技術ですが、今後さらに多くの分野で活用されることが期待されています。

特に、DeFi（分散型金融）やNFTを活用したメタバースでの経済活動が注目されており、金融システムやデジタルコンテンツの取引に革命をもたらす可能性があります。

また、分散型ソーシャルメディアやサプライチェーン管理の効率化、公正な投票システムの構築などにもDAppsは役立つでしょう。

さらに技術進化に伴い、DAppsの使いやすさや手数料問題も改善され、一般ユーザーがより気軽に利用できるようになると期待されています。今後、DAppsは私たちの生活に欠かせない存在にり、より多くのユーザーが利用するようになるでしょう。

まとめ

DAppsは、中央の管理者を必要とせず、ブロックチェーンを利用して安全で透明性のあるサービスを提供する新しいアプリケーションの形です。

従来のアプリと異なり、個人情報の保護や不正防止のメリットがありますが、利用には仮想通貨や手数料が必要であるため、注意が必要です。

これからの技術の進化とともに、DAppsの将来性にも大いに期待が持てます。