この記事で解決できる悩み
・DeFiて何?
・DeFiの始め方
・DeFiの仕組み
こんな悩みを解決できる記事となっています。
DeFiは、ユーザー同士が直接仮想通貨のやり取りできる金融サービスで、銀行などの中央管理者がいない非中央集権型の「分散型金融」です。
通常、銀行などの中央機関が仲介者として介入しますが、DeFiではブロックチェーン技術を使っているため、このような仲介者が必要なく、仲介手数料なども必要ありません。そのため、ユーザー同士が自由に仮想通貨を取引できます。
銀行の金利がごくわずかな0.002%程度であるのに対し、DeFiでは数%から100%や200%を超える金利が提供されています。
もちろん、高い金利には高いリスクも伴いますが、DeFiではリスクを抑えた金利もあり、それでも銀行に預けるよりも何千倍もの利益を得ることができます。
この記事では、DeFiの仕組みから始め方まで、詳しく解説していきます。
DeFiを始めるには仮想通貨が必要です。初心者でも使いやすく、500円から仮想通貨が購入できるコインチェックで口座開設しておきましょう。(口座開設は無料)
DeFiとは
DeFi(ディーファイ)は、「Decentralized Finance」の略で、分散型金融と呼ばれています。
金融システムにブロックチェーン技術を使うことで、銀行などの仲介者が不要になり、ユーザー同士が自由に仮想通貨のやり取りをしたり、仮想通貨を預けて高い利息を得ることができます。
DeFiでは中央管理者がいないため手数料も安く、メタマスクなどのウォレットを接続するだけで、どこでも手軽に利用でき、オンラインで完結するのが特徴です。
初心者の方は、DeFiを始めるのに最初は難しい部分もありますが、高い金利や時間とコストを削減できるというメリットがあります。
DeFiの仕組みと特徴
DeFiには以、下のような仕組みや特徴があります。
DeFiの仕組みと特徴
・管理者がいない(不要)
・ブロックチェーン技術が使われている
・高い金利(年利)を得られる
・どこでも利用可能
管理者がいない(不要)
DeFiには特定の管理者が存在しません。
通常の金融機関であれば銀行などの機関が管理者として存在しますが、DeFiではブロックチェーン技術を使用することで、管理者がいなくても取引やシステムが回るようになっています。
またスマートコントラクトという仕組みによって、自動で取引や契約が実行され不正のない透明性の高い取引が出来るようになっています。
管理者がいないため、本人確認などの必要もなく仲介手数料を取られることもありません。
ブロックチェーン技術が使われている
DeFiでは、ブロックチェーン技術が利用されています。
ブロックチェーン技術を使うことで、取引の履歴がブロックチェーン上に永続的に保存されます。
これにより、誰が、いつ、どこに、いくら送金したかなどの情報を確認でき、不正な取引を防ぐことができます。また、取引の記録から個人を特定することは難しく、基本的にはウォレットのアドレスしか分からないようになっています。
さらに、スマートコントラクトを使うことで取引や契約が自動的に実行され、人の介入がないため、不正が起こりにくくなります。そのため、仲介手数料も発生せず、迅速な取引が可能になります。
高い金利(年利)を得られる
DeFiでは、高い金利を得ることができるのも大きな特徴です。
通常の銀行などでは金利が0.002%などと非常に低く、預けてもほとんど利益が得られません。
しかしDeFiでは、金利が低い場合でも数%、さらには100%や200%といった通常では考えられないほど高い金利が提供されています。
もちろん、高金利のものにはリスクが伴いますが、リスクを抑えた商品もあり、それでも数%以上の金利が得られます。これは資産を増やしたい人々にとって、非常に魅力的なサービスとなっています。
誰でも、どこでも利用可能
DeFiはインターネットに接続できれば、誰でもどこでも利用できます。
通常の金融サービスでは、国や法律の規制があり、海外のサービスを利用する際にはハードルが高くなります。
しかし、DeFiではそのような規制や制限がなく、インターネットに接続できれば、国籍や居住地に関係なく世界中から利用できます。
また、利用する際の本人確認や審査も不要なため、誰でも気軽に始めることができます。
DeFiの種類と出来ること
DeFiでは様々なサービスがあり、仮想通貨を色んな方法で活用・運用して稼ぐ事ができます。
ここではDeFiにはどのようなサービスがあり、どんなことが出来るのか解説していきます。
DeFiの種類と出来る事
・DEX(分散型取引所)
・ステーキング
・レンディング
・イールドファーミング(流動性マイニング)
・ブリッジ
DEX(分散型取引所)
DEX(分散型取引所)は、銀行のような中央管理者がいない取引所です。
一方、コインチェックやビットフライヤーなどの通常の仮想通貨取引所は、企業が運営する取引所で、CEX(中央集権型取引所)と呼ばれます。
DEXには流動性プールと呼ばれる資金が入ったプールがあり、このプールにお金を入れると、他のユーザーがそのお金を借りることができ、返済される際に利子が支払われます。逆に、流動性プールから資金を借りることもできます。
通常、ユーザー同士が売買する板取引では、相手が見つからず取引に時間がかかったり、取引できない場合があります。しかし、流動性プールを使えば、プール内の資金を使って取引をするので、相手を見つける必要がなく、素早い取引が可能です。これにより、取引の流動性も向上します。
また、DEXでは取引所などに仲介手数料が発生しないため、取引手数料を削減できます。
ステーキング
ステーキングとは、自分の仮想通貨を一定期間ブロックチェーンネットワークに預けることで、利回りを得ることが出来る方法です。
ステーキングできる仮想通貨はコンセンサスアルゴリズムに「PoS」や「DPoS」を採用している通貨に限られ、預けている期間は資金はロックされ使用できなくなります。
資金を預けているだけで利回りが得られるのが特徴ですが、預けている期間に通貨の価値が暴落すると損をするので注意が必要です。
レンディング
レンディングとは、自分の仮想通貨を貸し出すことで利回りが得られる方法です。
取引所や仮想通貨を借りたいユーザーに貸し出すことで、利子や利用料が上乗せされて自分に戻ってきます。
貸し出す期間や金利は、プラットフォームによって違います。
またステーキングは途中解約できるのに対し、レンディングは途中解約できないものがほとんどですが。取扱銘柄はレンディングの方が多いのが特徴です。
イールドファーミング(流動性マイニング)
イールドファーミング(流動性マイニング)とは、2種類の仮想通貨をDEX(分散型取引所)に預けることで、流動性を提供する見返りとして報酬を得る方法です。
イールドファーミングにはインパーマネントロスといわれる預けた2つの通貨のバランスが崩れることによる発生する、損失のリスクも存在するので注意が必要です。
しかしステーキングやレンディングよりも高い金利を得られるのが特徴です。
ブリッジ
ブリッジとは、異なるブロックチェーン間での仮想通貨を移動できる方法です。
通常異なるブロックチェーン間での通貨の移動はできませんが、ブリッジを使用する事により異なるブロックチェーン間での通貨の移動が可能になります。
移動された仮想通貨は、移動先のブロックチェーン独自の通貨(ラップトークン)として使用可能となります。
おすすめDeFiサービス
DeFiおすすめのサービスを紹介します。
それぞれ特徴があるので、自分に合ったサービスを選ぶ際の参考にしてください。
おすすめDeFiサービス
・Uniswap(ユニスワップ)
・PancekeSwap(パンケーキスワップ)
・Compound(コンパウンド)
・MakerDAO(メーカーダオ)
・AAVE(アーベ)
Uniswap(ユニスワップ)
Uniswap(ユニスワップ)は、DeFi(分散型金融)の中でも有名なサービスの1つです。
2018年にスタートしたUniswap(ユニスワップ)は、DEX(分散型取引所)としてイーサリアムブロックチェーン上で運営されており、1000以上のトークンを取り扱っています。また、独自トークンの「UNI」を発行しています。
Uniswap(ユニスワップ)は、イーサリアムブロックチェーンだけでなく、PolygonやOptimism、BNB Chainなど他のブロックチェーンにも対応しています。
ユーザーはUniswap(ユニスワップ)を使って、イールドファーミングや仮想通貨のスワップ、そしてNFTの取引などができます。
PancekeSwap(パンケーキスワップ)
PancakeSwap(パンケーキスワップ)は、Uniswap(ユニスワップ)の仕組みを元に作られたDEX(分散型取引所)で、バイナンスが開発したBNB Chainを基盤にしています。
PancakeSwap(パンケーキスワップ)では、独自トークンである「CAKE」を発行しており、イールドファーミング(流動性マイニング)を行うことで得ることができます。
手に入れたCAKEをステーキングして収益を得ることも可能であり、手数料も低いのが特徴で、NFTマーケットプレイスも備えています。
PancakeSwap(パンケーキスワップ)では、イールドファーミング(流動性マイニング)やステーキング、そして仮想通貨のスワップなどが行えます。
Compound(コンパウンド)
Compound(コンパウンド)は、仮想通貨のレンディングを行えるプラットフォームです。
イーサリアムブロックチェーン上に構築されており、ユーザー同士で仮想通貨の貸し借りが可能です。自分の仮想通貨を貸し出すことで金利を得ることができます。また、仮想通貨を貸し出すことで、独自トークンの「COMP」を獲得することができます。
同様に、金利を支払うことで、仮想通貨を借りることも可能です。
MakerDAO(メーカーダオ)
MakerDAO(メーカーダオ)は、仮想通貨のレンディングを行えるプラットフォームです。
また、ステーブルコインの「DAI」も発行しています。
MakerDAO(メーカーダオ)は、自律分散型組織である「DAO」によって運営されています。さらに、ガバナンストークンである「MKR」も発行しています。
MKRを所有することで、MakerDAO(メーカーダオ)のガバナンスに参加できます。保有量に応じて影響力が高まり、プロジェクトの方向性に影響を与えることができます。
AAVE(アーベ)
AAVE(アーベ)は、仮想通貨のレンディングができるプラットフォームです。
ユーザー同士で仮想通貨の貸し借りができ、ガバナンストークンの「AAVE」を発行しています。AAVE(アーベ)は、イーサリアム、Polygon、Avalancheなどのブロックチェーンで稼働しています。
また、AAVE(アーベ)では、自分の仮想通貨を預けることで「aToken」と呼ばれるトークンが発行され、これを保有することで利息を得ることもできます。
DeFiの始め方
それでは実際に「DeFi」を始めていきましょう。
今回は「Pancake Swap」を使って解説していきます。
DeFiには「Pancake Swap」を参考に作られたものも多く「Pancake Swap」を使えるようになると他のサービスを使う際も便利かと思います。
その前にDeFiを始めるには以下の準備が終わっている事が前提となります。
準備①:国内の取引所(コインチェックなど)とバイナンスでの口座開設
準備②:国内の取引所(コインチェックなど)からバイナンスへ暗号資産を送金
準備③:バイナンスでBNBを購入
準備④:メタマスクをインストール
では上記の準備が終わったことを前提で進めていきたいと思います。
以下の手順で進めていきます。
手順①:「Pancake Swap」にアクセスしメタマスクを接続
手順②:BNBを両替する
手順③:流動性の追加をしLPトークンを取得
手順④:LPトークンを預けて報酬を得る
手順①:「Pancake Swap」にアクセスしメタマスクを接続
「Pancake Swap」にアクセスし「Connect Wallet」をクリック。
「Metamask」をクリックしてメタマスクと接続。
手順②:BNBを両替
DeFiではコインを1対1で預ける必要があります。
「Earn」→「Farms」でコインの組み合わせを見ることが出来ます。
現在はBNBしか持っていないので、ペアにしたいコインへBNBを半分程度両替します。
今回はBUSD-BNBのペアで解説していきます。
「Trade」→「Exchange」をクリック。
①上段は「BNB」、下段は「BUSD」を選択。②両替したい「BNB」の枚数を入力し「Swap」をクリック。
両替したいBNBの枚数を入力すると、何枚のBUSDが得られるか自動で表示されます。
「Pancake Swap」を使用する際に手数料として少額のBNBが必要になりますので、BNBを両替する場合は少し残すようにしてください。
「Confirm Swap」をクリック。
①メタマスクが起動するので「確認」をクリック。②「Close」をクリック。
これで「BNB」と「BUSD」の2つのコインを手に入れることが出来ました。
手順③:流動性の追加をしLPトークンを取得
「Trade」→「Liquidity」をクリック。
「Add Liquidity」をクリック。
①1対1で預けるコインを選択。(今回はBNBとBUSD)②預ける数量を入力。③「Supply」をクリック。
「Pancake Swap」を使う際にBNBは手数料として少額使うので今回はBUSDを全額入力します。
片方を入力すると、もう片方のコインの数量は自動で入力されます。
「Confirm Supply」をクリック。
①メタマスクが起動するので「確認」をクリック。②「Close」をクリック。
「Trade」→「Liquidity」で提供した流動性と獲得したLPトークンの数が表示されます。
これで、流動性を追加しLPトークンを貰うことができました。
手順④:LPトークンを預けて報酬を得る
「Earn」→「Farms」をクリック。
①「BNB-BUSD」のプールを選択。②「Enable」をクリック。③メタマスクが起動するので「確認」をクリック。
①「BNB-BUSD」のプールを選択は、自分が流動性を追加したプールを選択してください。
「Stake LP」をクリック。
①預けるLPトークンを決める。(MAXでOK)②「Confirming」をクリック。③メタマスクが起動するので「確認」をクリック。
これでDeFiを始めることが出来ました。
後は、自動で利益が増えていきますので都度回収し、また運用に回すか売って利益確定するなどしましょう。
DeFiを始める際の注意点
DeFiを始める際には、以下の点に注意しましょう。
DeFiを始める際の注意点
・ハッキングや詐欺に注意する
・金利が高いものはリスクがある
・ウォレットの管理は自己責任
ハッキングや詐欺に注意する
DeFi(分散型金融)は、初心者がターゲットにされやすく、ハッキングや詐欺がたくさんあります。
その中でよくあるのが「ラグプル」と呼ばれる詐欺です。ラグプルはプロジェクトのために投資家やユーザーからお金を集めておきながら、ある日突然そのお金を持ち逃げする手口です。
また、SNSやメールなどを通じて詐欺サイトに誘導する手法もありますので、注意が必要です。
DeFiは企業や中央管理機関が存在しないため、消費者保護の仕組みが不十分で、「自己防衛」が重要です。
DeFiを利用する前に、しっかりと安全性を確認してから取り組みましょう。
金利が高いものはリスクがある
DeFiでは、数百パーセントを超える金利がつくものもあり、非常に魅力的な投資方法です。
ただし、金利が極端に高い場合はそれに見合ったリスクもあります。投資した通貨が急激に価値を失い、大きな損失を被る可能性があります。
高金利の投資を考える場合は、そのリスクをしっかりと理解した上で、余剰資金を使って行うことが重要です。
ウォレットの管理は自己責任
DeFiを使うときは、メタマスクなどのウォレットを使う必要があります。
しかし、ウォレットを接続する際には、その先が詐欺サイトでないか確認する必要があります。
詐欺サイトに接続すると、自分のウォレット内の資金が盗まれる可能性があるので、ウォレットを接続するときは慎重に行いましょう。
DeFiに関するよくある質問
DeFiに関するよくある質問に答えていきます。
DeFiに関するよくある質問
・DeFiで何ができますか?
・DeFiのデメリットは何ですか?
・DeFiは金融ですか?
・DeFiとDEXの違いは何ですか?
DeFiで何ができますか?
DeFiでは、以下のようなことができます。
・ステーキング
・レンディング
・イールドファーミング(流動性マイニング)
・ブリッジ
その他にも、デリバティブや保険などのサービスを行っているものもあります。
DeFiのデメリットは何ですか?
DeFiのデメリットは「全て自己責任」になることです。
DeFiサービスは運営する企業などがないため、トラブルが起きた際も全て自分で対応しないといけません。
また初心者を狙った詐欺なども多いため、しっかりと知識をつけることが重要になります。
DeFiは金融ですか?
DeFiは「分散型の金融」です。
ブロックチェーン技術を使い、中央集権的な管理者を必要とせず、透明性の高い金融サービスです。
また、スマートコントラクトが使用されており、仲介者などの必要もありません。
DeFiとDEXの違いは何ですか?
DeFiは中央集権的な管理者を必要としない分散型金融サービス全般の仕組みを指します。
DEXはDeFiサービスの1つで、ユーザー同士が直接取引ができる分散型取引所になります。
まとめ
今回はDeFiについて解説してきました。
DeFi(分散型金融)は従来の金融とは違い、中央集権的な管理者が必要ないユーザー同士が自由に取引できる新しいタイプの金融サービスです。また、通常の銀行に預けるよりもはるかに高い金利を得ることができる魅力的なサービスです。
その他にもステーキングやレンディングなど、自分の所有する仮想通貨を貸し出したり預ける事でも金利を得ることができ、便利で魅力的なサービスが沢山ありますが自己管理が必要になります。
DeFiを始めるには取引所で仮想通貨を購入し、メタマスクなどのウォレットに送ることで始めることができます。
仮想通貨を購入する際は、初心者でも使いやすく500円から仮想通貨の購入が可能なコインチェックで口座開設して仮想通貨を購入しておきましょう。(口座開設は無料)